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博士のシュールで妖しい世界へようこそ


by hiralin1951
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オリジナリティ

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“オリジナリティ”とは一体何だろう。
私の近辺でも北海道らしいデザインとか、日本的なという言葉をよく耳にする。地域の特性、オリジナリティを前面に打ち出し、アピールして行こうということである。しかし、具体的にどのように北海道らしいのか、日本的なのかということになると曖昧である。ものを見ても、素材が地元というくらいでデザイン的にその土地らしさ、オリジナリティはわからない。
それも当然のことかもしれない。
これだけ世の中がボーダレスになり、人や情報が頻繁に出入りする時代にオリジナルなものをかたくなに守り、固定したスタイルを維持していくことは不可能である。いろんなものがミックスし流動化し、変化していく。それもこれまでにないスピードとスケールで。
もちろん地域性や国の特性はあるが、それに多様な要素が混ぜ合わされているのである。混ぜ合わされたその状態がその土地や国らしさということになるのだろう。要素の割合やミックスの度合いが土地や国によって異なり、それがオリジナリティになっている。
例を音楽にとってみると、現代日本の若者が作曲する音楽は多国籍である。もの心ついた時からアメリカやヨーロッパ、その他多くの国々の曲を聞いて育っていれば当然の話である。原体験から日本の曲をベースに様々な国の音楽がフュージョンしている。
それは単に音楽だけにとどまらず、ファッションや美術、また料理など文化のあらゆる分野でも同じことが言える。メディアの性質上、時間的なずれがあるだけだ。

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by hiralin1951 | 2007-01-05 22:35 | アート