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博士のシュールで妖しい世界へようこそ


by hiralin1951
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渚ホテル . 2

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先日、暗黒舞踏をやっていた人と話す機会があった。短い時間だったが興味ある話を聞くことができた。印象に残った話の一つに「コンセプト」はいらないというものがあった。いろいろコンセプトを立てて演じても、観る人には伝わらないというのである。断食などをやって、ぎりぎりのところまで削ぎ落とし、何もない身体一つで演じる。そのことが強く観客の感性に訴えかける。張り詰めた緊張感の中で、一種テレパシーのような感覚が演じるものと観るもの間に走る。感覚に訴えるものだから、コンセプトや言葉は邪魔ということだ。
アートでコンセプトを介在させたいなら、言葉を使って別の表現形式を取ったほうが良い。
勝手な推測だが、ファインアートにおいて言葉を介在させようとする人たちは自分の感覚に自信がないのだと思う。自信の無さを言葉で補おうとしているように感じる。少なくとも私の周りの表現者はそういう人たちがほとんどだった。


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by hiralin1951 | 2007-06-06 21:30 | アート